ポピュラリティーとアーティストリー

商業としての表現活動の在り方を

この数年はいつも考えている気がします。

半分以上はいわゆる職業病ってやつで

反射的にそういうモードになっていると

言ったほうが正しいのかもしれないけど・・・

でも、軸や核になる「大事なこと」は

絶対に軽視しないし、できない。

 

たとえば子ども向けの制作案件。

これなんかは純粋な彼らの心にしっかり

届けたくて、ついつい凝り固まった大人の

思考回路を一生懸命ほどいて、想像して書く。

 

けっこうね、そういうマインドを全然

感じとれないような作品があったりもするし

たしかに商売としてはいい仕事だろうけど

そういう思考じゃいけないんじゃない?と思う。

ま、あってもいいけど、もっと大事にしなきゃ

いけないことが他にあると思うから。

 

ポピュラリティーに固執するあまりに

マインドがなくなるのは一番空しいことだし、

アーティストリーに固執するあまりに

バランスがなくなるのも残念なこと。

ちょうどいい配合でできるのが理想だなと

いつも言葉をピックアップしたり並べたり

つなげたりしながら、考えてます。

 

さっき、夕飯の食材を近所のマートで買ってる

ときに、有線で「夜空ノムコウ」が流れてました。

もとから名曲と思っているけど、今日のこの寒さや

ここのところ心の中を思い巡る感情が化学反応

起こしたみたいに、メロディー小さな声で口ずさみ

ながらちょっと涙が出そうになった。

これってきっと作家さんが聞いたら、すっごく

嬉しいだろうなと思いますよね(笑)

 

リスナーさんたちが喜んでくれているのを時々、

目にすると私も嬉しくなります。

みなさんの目に直接は触れないけれど、こっそり

楽しませてもらってます。

 

予定はないけれど、今日は夜空ノムコウを聴いて

ちょっと久々に舞台で歌いたくなりました。

来年あたりは少し考えましょうかねぇ・・・