心の病について

かれこれ10年程前のことになりますが、

半年ほど都内にあるスクールへ音楽セラピーを

勉強しに通ったことがありました。

いわゆる「音楽療法」と呼ばれるものですが

どういうものなのか、正直よく分からずに

門を叩いた感じだった気がします(笑)

 

きっかけは、自分が10代の頃から摂食障害や

25歳以降から精神疾患で苦しんでいたこと。

厳密にはその時期もまだ克服してなくて、何か

自分なりの確信を探していたのだと思います。

足掻いてたんですね。

 

歌を歌い始めて何と、四半世紀も経ちます。

歌を歌う、ただそれだけのことでこんなにも

複雑な道を歩むことになるとは、幼少の私は

思ってもいなかったでしょう。

そして挑戦と葛藤は今なお、続いている。

最近はほんの少しだけ、探してたその「確信」

めいた何かが自分なりに見えてきた感じ?

それでもまだ先は長いのだと思ってますが、、、

 

知人が最近、「自分は鬱だろうか」と

言いました。私は答えました。

 

「いいえ、鬱じゃないと思う。

鬱なんて本当はないから」

 

CMなんかでも、時々、鬱について診察を勧める

ようなものが何年か前からありますが、

結局のところ、病院で鬱とカテゴライズされる

症状というのは、不規則な生活スタイルが原因で

ある程度長い時間をかけて陥る体調不良だと

私は思っています。

 

そういう私も長く、躁鬱(私の場合は特に躁)で

苦しんだ経験があるので、どんなもんなのかは

よーく理解るのです。

きっかけは恋愛や仕事、金銭関係、色んな事情で

精神的な落ち込みに起因するのだと思いますが、

それによって睡眠が長期間に渡って妨げられたり、

食事が極端に偏ったり不十分になったりする。

その結果、身体が本来の機能を果たせなくなる。

これが一番の原因だろうと考えています。

 

現に私の場合は10代から摂食障害で食べること

全体において問題がありましたし、25歳頃から

環境的なことが原因で極端な睡眠障害が続いて

いました。最終的にはその2つが合併症状を起こし、

特殊な過食症に陥っていくわけなんですが・・・

 

病院で出された薬を飲めば治るのでしょうか?

いいえ、違います。

ドクターは一様に睡眠不足や睡眠障害に対処する

ための導入剤や安定剤を処方するでしょうが、

それは眠れない生活リズムを無理やりテコ入れ

するためのものに過ぎません。

眠れないのも、食べられないのも、原因は必ず

その人の心の中にあるということを最も重要視し

その問題を現実的に解決する道を考えることが

実は一番の薬なのです。

 

原因は1つだけではないかもしれません。

ただ、先天的な症状でない限りは必ずその問題を

解決することで世間的に躁鬱と呼ばれている症状は

克服できると私は思っています。

実際、私がそうなんですから。

 

私には知人がどうして鬱のように感じるのか

何となく原因はわかっています。ただ悩んでいても

解決しない問題なのですが、本人さえ腹を括れば

ある意味解決は簡単なことだとも思うようなことです。

 

結論をズバリ言うと、

それは何かしらの「不安」。

前述のようにその人によって抱える問題は違いますが

大体は恋愛、仕事、金銭(生活)のどれかに当てはまるか

いくつかが併存しているのではないかと思います。

それら潜在意識的な不安が自律神経のバランスに影響を

与えていき、結果として適切な機能を身体がとれなくなる。

難しいようでたったそれだけのことが殆どだと思います。

 

現在私は人よりよく食べますし、眠ります。

忙しい日々ではありますが本当に自分でもあんな時期が

あったのを信じられないくらいです。

もちろんクリニックもお薬も必要ありません。

あの頃抱えていたすべての課題を解決できているわけでも

ないけれど、そこへつながる道筋はできたと思っています。

不安がないと言えば嘘かもしれないけれど、確信があるから

怖くない、だからバランスを保てているのでしょう。

 

女性の場合は月のバイオリズムが影響していることも

多々あります。ちょっとくらい鬱々した気分になったから

といって、安易に「鬱では?」と考えるのは間違いです。

ある意味の洗脳に近い判断だと思います。

まずはしっかり、今自分の抱えている根本的な不安の原因が

何なのか、それを突き止めましょう。

そしてそれを明確にしたら、解決する方法を考えましょう。

それができたらきっと食や睡眠のトラブルはかなり改善される

はずです。そのことによって最終的には鬱々した気持ちも

徐々に消えていくことでしょう。

 

そして、そういうもんだということを認識しておくこと。

これが実は最も重要なポイントなのではないかと思います。