Home Town

24歳の頃、半年ほどの間だけ地元に戻って

仕事に通いながら実家で過ごした時期が

ありました。

 

その後、横浜にまた戻って今で言うところの

インディーズで音楽活動をして、CD作ったり

いろんなイベントや大先輩たちとご一緒させて

頂くような機会をたくさん頂きました。

 

私が以前居た事務所の先輩には山崎ハコさんや

女優の裕木奈江さんなんかがいらっしゃって、

ハコさんは新人の頃、歌唱指導頂いたりもしたし

前座で歌わせて頂いたこともあったりして、

色々とお世話になった経緯があります。

奈江さんは最近はすっかり海外で活躍されていて

何度もは実際お会いすることはなかったけれど、

きっとご苦労もたくさんおありだったと思うので

活躍されてる様子を垣間見るたびに、実力で今の

環境を獲得されたことを本当にリスペクトするし

凄い方だなぁと今なお思わされます。

 

明日の夜から関西へ赴きます。

予定が多少あって、里帰りは翌日なのですが

インディーで活動していた時に書いて、過去Live

では何度も歌ったことのある「Home Town」という

私の作品があります。

イベントにたくさん参加させてもらっていた時期、

地元からお声がけ頂いたことがあったんですが、

その時の休憩中に駅前近くの喫茶店で見た光景が

何ともいえない普遍的で穏やかな空気に包まれていて

その時の太陽光の色とか温かさとか、いまだにまだ

記憶に残っているくらい、とても印象的で何かを

感じたのを覚えています。

 

当たり前のような自然の流れの中で実は私たちは

莫大な日々の営みを生きていて、何か得たり何かを

失ったり、生まれるずっと前からそこにあった

土や花や草木の命の物語を、ある意味淡々と普通に

この町の風景の中で目にし、耳にしながら過ごして

いるんだと、そんなことを思って書いた曲でした。

 

この曲を一番好きと言ってくれる人たちもいるし、

私も何となく思い入れの強い作品なんだけども、

地元に帰る機会があるたびに、いつもこの歌のこと

あの暑かった夏の日の風景を思い出すんです。

 

最近はすっかり自身の曲を書くことがないですが、

もしかして今回の滞在の間に久々に何か思いたり

するんでしょうか(笑)

実家のピアノももう長らく弾いてないので、たまに

帰ったときくらいは触ってあげないとね。

 

両親の顔を見るのもたぶん2~3年ぶりだし、少しは

ゆっくりできる日程なので、ちょっとリフレッシュ

してきたいと思います。