帰郷日記

月初、3年ぶりにふる里あやべに帰ってきました。

 

両親はきっと私の帰郷を心待ちにしていたでしょう。

3年もの間、何だかんだ言ってただの数日も帰省する

時間を捻出できなかった自分がとても情けないです。

年末年始もまた帰ろうと思っています。

 

今回の里帰りで感じたこと。

やはり、親ほどありがたく尊いものはない、ということ。

家族として過ごせる時間はもう残り少ないということ。

 

無限にあるくらいに感じてた、家族の時間。

親元を離れてから、帰るたびに両親の住むふる里が

とても大切なものに感じられるようになっていたけれど、

今回はちょっとこれまでとは違う形のない想いが心に

こみ上げてくる気がしました。

 

幸い両親はふたりとも健在で、病気もせず、今のところ

元気で何とか暮らしてくれています。

彼らがそうやって元気な身体で私を見守ってくれている間に

本当にしっかり恩返しをしなければ、、、

ふと冷静な自分に立ち戻る度、胸が苦しくなる思いでした。

 

こんなことをブログで書くのもなんだと思うのだけど、

本人たちを目の前にしては多分言葉に詰まって言えないから

せめて文字にしておこうと思います。

私にとって、紛れもなく彼らは世界一素晴らしい両親で、

そんな二人の間に生まれた私は世界一ラッキーな娘だったと

思ってます。

私がいまだに心配をかけて、ろくな孝行もできてないことが

唯一悔やまれて毎日毎日仕方ないのだけど、今回の里帰りで

色んなことに決意を固めました。

 

二人にはまだまだ長く元気でいてもらって、私が彼らに

もう十分孝行できたなと思えるまで見守っていてほしいけど

人生明日何が起こるかわからない。だから、もうそんなに

長い時間があるなんてあえて思わずにやり遂げなければ・・・

東京へ戻る電車の中、思いながらあやべを後にしました。

 

大事なことは気持ち、と人は言います。

でも私はやっぱり気持ちは形にしなければ絶対に悔いが残る

そう思うのです。

形というのはただモノを贈るとか、そういうことだけじゃなく

ちゃんと自分なりに相手のためにささげた「施し」。

これがなければきっと人は失ったその時にいつか、十分に

相手に施しを与えられなかった自分を悔いるんだと思うのです。

 

私が携わっている仕事を話すと母はとても嬉しそうです。

父はちょっとよそよそしげな態度で聞いているけど、きっと

心の中では誰より喜んでくれていること、知ってます。

いろんなことがまだまだ未完成だけど、ようやく少しだけ

ちゃんと形になったものを彼らに見せてあげらるようになった。

今はまだそれがせめてもの自分の励みだったりする。

 

2012年からはとあるプロジェクトの再開にともなって

iidasatomiとしての活動を復活しようかと思っています。

それがどういう形でなのかは、まだはっきり分からないですが、

是非あやべの両親にも活動を見てもらいたいと思います。

 

今は私にできることをできるかぎりやるだけだけど。

気持ちだけではなくしっかり形にしていくこと、目指して。

 

年末また両親とのんびり過ごせる時間を楽しみに、残りわずか

になった2011年、しっかりがんばろうと思います。