ふるさと、正月、父と母。

この年末年始は私の記憶が正しければ
3年ぶりにふるさと あやべで過ごす久々の
正月休暇でした。

 

昨年11月上旬に帰省自体はしていたので、
両親と会うのは約二ヶ月ぶり。
前回は二人と会ってなかった時間の長さを
痛感させられたんだけども、今回はさすがに
そんな感じはなく、二人とも変わらず元気で
過ごしてくれていて安心しました。

 

母が暮れから喉を悪くして、声帯が開いた
ままの状態のために声が殆ど出ない状態
だったので、このタイミングに帰れたのは
とてもよかったと思っています。

 

お医者さま曰く風邪症状の一つらしいけど、
私はおそらく軽い風邪はきっかけに過ぎない
と踏んでます。蓄積した疲労やストレスが
原因で起こる声帯の炎症だろうと。
私も以前一度、急性上気道炎を経験してる
のでね・・・

 

私の滞在中に完治できればよかったけれど、
残念ながらほんの少し声が出るようになった
程度でした。でもまぁあと一週間~10日ほど
すればかなり回復してくると思うので、母には
できるだけ無理をせずに日々を過ごしてもらい
たいところです。

 

これまで、私は親元から遠く離れた東京で
ずっと心配ばかりかけてきて、孝行という孝行
が殆どできてません。もし何かあったとしても
横浜の鉄板焼きのレストランに二人を食事に
連れて行ったことくらいかな。
でも彼らにかけてきた心配を考えるとそんなの
一瞬で相殺されてしまうくらいのもんだから、
できるかぎり孝行を重ねようと心に誓った。
それが前回の帰郷でした。

 

この正月休みにまた二ヶ月と時間を空けずに
帰ったのもそのため。
自分の都合ではなく、できるだけ両親の思いを
優先したかったから。これまでせいぜい1~2年
に一度くらいしかふるさとに帰らなかった分、
これからは機会を見つけて年に2度でも3度でも
帰ろうと思ってます。
なぜなら、それを彼らが一番望んでいるのが
顔を見てとてもよくわかったから。

 

それだけじゃダメだけど、後は自分の問題。
両親が少しでも安心できるよう、課題を着実に
片づけること。
それをしながら、これまで叶えられなかったこと
彼らにきちんと届けていきたいと思っています。

 

いろんなことがそこそこ穏やかに進んでいった
としても、私たち家族に残された時間はもう
あと30年も、ない。あと20年あったら万々歳。
短ければ・・・5年とか10年くらいかもしれない。
だからゆっくりなんてしていられない。
できるだけ早く、一日でも一週間でも一ヶ月でも
早く、一つでも多く、重ねていかなければ。

 

あとになって悔やみたくないからね。
別れが訪れればそれはもちろん悲しいに決まって
いるけれど、その上さらに自分がいくつもいくつも
やり残して後悔したくないから、彼らとの時間を
一日も無駄にしないように。

 

父は私のために麦焼酎を買って用意してくれて
ました。
母の料理は相変わらずとびっきり美味しかった。

 

帰りの電車、見送る母の姿が遠ざかる瞬間は
やっぱり今回も涙があふれそうになった。
私は世界一の両親をもった世界一幸せな娘だと
もう何度目かもわからないけれど、心の中で
かみしめながら・・・

 

特段大事がなければ、夏ごろには両親をどこか
旅行へ連れていこうと思います。
プランはまだまったく未定だけど、どうせなら
二人が喜んでくれるような場所がいい。
記念の親子写真をたくさん撮ってね。
いつか私がもっと広い家に住めるようになったら
いつでもこっちに来てくれていいから、
それまでは絶対に、絶対に、元気でいてほしい。

 

やっとちょっと、今年は二人にちゃんと孝行も
できそうな気がしてるから。
そのためだと思えばたいていのことは頑張れる
んじゃないかなと思う。

 

この願いをしっかり叶えられる一年であります
ように・・・2012年。