あれから25年

昔、横浜スタジアムで開催されるコンテストで歌ったんです。

当時のバンドでね。女の子4人のロックバンド。

 

私は中学生になる前から将来歌手になりたくて、

高校を卒業したら絶対に東京に行くと心に決めてました。

何でもいいからチャンスが欲しくて、レコード会社のオーディションに

単体で申し込んでみたりもしたっけな。

 

業界の知り合いもなく、何の知恵もない高校生の私にはきっと

自分の未来ごと懸けるくらいの想いだったと思います。

最終まで残れたおかげで、あんな大きな舞台に立って歌えたこと、

今振返っても本当にすごいことだったな、と。

 

少女時代の私が夢見てた形とは違うけれど、音楽の世界で生きてる今だからこそ、

尚更そう感じるのかもしれないです。

 

本当に色々なことがあった。

そして、まだまだ道の途中。

 

何年かお休みしたこともあったけど、

なにはともあれ来年で、あれから25年。

ずいぶん長い時間が経ったもんだ。

 

当時の仲間たちの大半はどこで何してるかも分からないけど、

中には国内にとどまらず大活躍してる子もいたりして、

自分のことでもないのに勝手にとても誇らしく思ってる。

 

私自身は変わったことのほうが多いかもしれないけど、

どんな立場や角度から音楽に関わり、歌おうとも

いつも「いい歌を歌いたい」その気持ちだけはずっと、

同じだったような気がしてます。

 

たぶん、それが表現者としての私の原点であり、

アイデンティティーなんでしょうね、

 

もう一巡して、改めてそんなこと想うこの頃。

 

そして、なんだかんだあってもやり続けられる、

たった一つの我が才能に、感謝しています。