音と記憶

シンガーソングライター活動を事実上休止する前、

よくサポートお願いしていたギタリストの清水英之くん。

 

ある時期から「自分の音楽に専念したくて」と言ってた。

私は私でその後、制作が忙しくなり彼の演奏と存在を

忘れてたわけじゃないけど、どこか遠い記憶になりかけてた。

 

彼のギターにはまごころがある。人間性そのもの。

薔薇のような煌びやかさとはおおよそ真逆に生きる人だけど、

たしかで安定的なスキルに支えられた優しくて繊細で

自由奔放な私の歌をそっと見守っててくれるような音色が

とっても好きだったし、本当に信頼できる演奏家さんだったなあ。

 

すっかり音信も途絶えてしまっていたけれど、

どうやら「自分の音楽」を貫いて、立派に活動しているみたい。

ちょっぴり男っぽく骨っぽく、イイお兄さんになったかな。

でも伝わってくる彼の人柄はあの頃のまま。

 

ちょっと嬉しくなった。