当面の活動方針

去年の今ごろちょうど、satomi unit(仮)で鍵盤を除くフルバンド形式でLIVEをやらせてもらった(厳密には、その前の5月にもリハビリ的に横浜のとある場所でアコースティック編成でも歌ってるんだけど)。

 

つまり最後にLIVEで歌ってから、一年unitとしては活動をしていない。3月頃にある企業の音楽制作の仕事でレコーディングはやったけどね。

 

この間、制作の仕事はこれまでどおり続けながら、いくつか曲を書いたり今現在書いてる途中のものもあったり、satomi unit(仮)での二度のLIVEを経て、私が一番やりたいこと、そのベクトルを探っていた。

 

事実上の活動無期休止に入る前、私は2枚のCDをセルフリリースして、かなり積極的にLIVE活動を行っていた。

 

最初のアルバムを作った頃はほぼ毎日どこかでは歌っていて、サポートメンバーもいない頃なんて、今でいえばどっかの地下アイドルみたくオケ音源を持ち込んで普通にロックバンドに混じってイベントで歌ってたこともある。

 

そこから数年間はとにかく、LIVEボーカリスト的な活動で自力を上げたんだけど、私にとって常に足枷となるものがあった。それがバンド。

 

ピアノやギターを弾き語りで歌えるわけではない歌い手にとっては、サポートしてくれるミュージシャン、バンドが不可欠。でも一方でLIVEをやればやるほどバンドで歌うことの居心地の悪さとフラストレーションに内心、課題を感じていた。

 

機会があればこの辺の細かな経緯もまたいつか語ることはあるかもしれないけど、今回は割愛する。

 

いろんなことがあった結果、最終的に私が選んだ道は「LIVE中に何か起こっても自分の歌で巻き取れる最小限の形」という結論だった。それが歌とアコースティックギター1本という編成。

 

その時にいつも私を盤石な演奏で支えてくれていたのが、先日久々の再会を果たした京都の清水英之くん(フラリーパッド)だった。

 

彼からその後ある時期に「自分の音楽活動に専念したいと思ってて・・・」と連絡があった時、正直なところ、自分のLIVE活動はこれで終わりだなと思った。

 

もちろんいいミュージシャンはたくさんいるし、物理的にはいくらでもステージなんて出来たはずなんだけど、私が120%歌うことだけに集中できた演奏家というのは実は今のところ、彼以外にいない。

 

そのことに今、改めて感謝してやまないけれど、別にミスのない演奏をしたいわけではなくて、演者には私の歌や作品に全力で向き合ってほしかった。それが本音。

 

私みたいにLIVEBARのような店でほぼ毎日歌う経験を何年もしていれば当然、本番中自分も含め、誰かしらミスしたり思いがけないハプニングが起こることもある。突然の展開にその場のノリで合わせて成立させることも必要になる。

 

そんな中でやってきた過去があるから、少々のミスやハプニングは私にとっては今でも大した問題ではない。

 

活動を休止しようと思ったのは、そのラインを超えた色んな現実と誰にもどうしようもない矛盾と向き合い続けることに疲れてしまった、というのが一番だった気がする。

 

自分でいうのも何だけど、歌うことは一生分以上やってきた気持ちでいるから、別に仕事以外でこれ以上歌うことがなくてもいいやと思ってた時期も長い。

 

その上でこの一年、個人の活動を再開してみて、一つ改めて確認できたことがある。

 

LIVEは基本やらないということ。

 

もちろん金輪際一切やらないということではない。

 

私が気まぐれ起こしたら、どっかでこっそりアコースティック編成で歌うなんてことは多分、ある。

 

ただiidasatomiないしsatomi unit(仮)の当面の活動形式としては制作と発信をメインに取り組もうと思っている。

 

その理由には私自身が課題視してきたバンドのスタンスの問題もあれば、私自身が抱えている発声障害への不安の問題もある。

 

それらを包括的かつニュートラルに考慮し、取捨選択した結論。いろんな出来事、段階を経て、一年近くかかったけど。

 

実は私のこの決断は7月頃には定まっていて、関係者ともしっかり相談を終えている。

 

あとはやってくだけなんだけど、なにしろ現段階では皆ほぼライフワークのため、時間がかかる(笑)

でもそれは別に気にしていない。

 

そこから今日まで二ヶ月ほどあったけど、音楽・それ以外に関わらずただ自分がやるべきことやりたいことだけやって過ごしてきた。そしてそれは今も継続中。これからもまだまだ続く。

 

ようやく具体的に全体が動き出せる時期にさしかかったこのタイミングで、英之くんと約15年ぶりに再会できたことにも何か意味があるんだろう。

 

彼ともきっと、またそのうち何か一緒にできる機会があると思っている。

 

あの頃にはやりたくてもできなかったことが、今はできる。

 

時代やインフラの変化、自分自身の経験と成長、今なお変わらず評価・支持してくれる人々、そのすべてに対する感謝。

 

2019年に向け、これからますます楽しくなりそうだ。